DATE: 2009/11/21(土)   CATEGORY: 映画
アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜
★★★★

【登場人物】
アンヴィルの皆さん
スラッシュ
マイケル・シェーンカー

【あらすじ】
俺達50歳だけどロックスターになります!


「俺の座右の銘は"これ以上悪くなる事は無い"だ。これ以上悪くなる事は無い、後は上がるだけだ。
…でも、もし更に悪くなっても、俺はやれるだけの事はやったと言える。だから後悔なんてしてないよ」

84年に西武球場(だっけ?)でライヴやったのを最後に、
落ちぶれてずっと泣かず飛ばずのバンド、アンヴィル。
建設作業員や小学校給食の配達員をしながら、地元で100人の客を前に
ライヴをする日々。ツアーやっても3人しか客が来ないし、
敏腕プロデューサーに曲を頼もうとしたらアルバム制作費の200万円が
逆立ちしても出てこない。ベースなんか家賃が払えずホームレス状態だ。
歳食えば毛は抜ける、腹は出る、頬の肉も垂れ下がる。
何もかもが上手くいかない。
人生は辛い事ばっかりだ。
それでも!俺は!ロックスターになるんだ!
その為に30年頑張ってきたんだ!

リップスはカメラの前で凄く強い、前向きな事を言ってみせるけど、
それは幾万の慟哭の夜を越えて、どうにか出した生きるための言葉。
それを映像の端々から匂わせるのがもう涙腺決壊な訳ですよ。

一時期バンド組んだ事がある人や、夢を諦めた人、諦めざるを得なかった人、
人生で挫折を味わった事がある人は必見の映画。

「俺はロックスターになる」って決意表明があんなに泣けるのはそう無い。
何度も口に泥突っ込まれ続けて、それでも言えるってのは凄い。
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DATE: 2009/11/20(金)   CATEGORY: 映画
スペル
★★★★

【登場人物】
バベルのメキシコのおばさんが居たなあ

【あらすじ】
ワクワクB級アドベンチャー!(ホラー的な意味で)


スパイダーマンで押しも押されぬ一流監督になってしまったサム・ライミ。
僕らが愛したホラーの神は名声と引き換えに僕らを捨てたのか?
その答えが、ここにある――

とかって煽り文句にしたら客増えませんかね?
増えませんね。すみません。
いやあもう最高でした!
「古き良き時代のホラー」のダイジェストでも見てるかのような、
期待も"予想も"裏切らない様式美ホラー!
ドリフすら彷彿とさせるスプラッタ描写を始めとする、このコメディと
紙一重のホラー演出は素晴らしいよ。爆笑したもん。

SAWみたいな余韻も情緒もないホラーのニューウェーブにも負けず
水晶玉に中世の儀式に、墓場には雷!この徹頭徹尾のテンプレートっぷりには
流石サム・ライミ!分かってる!と喝采を送りたくなる。

展開が丸わかりで心臓に優しいのが又良い。

サム・ライミは健在だ!
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DATE: 2009/11/16(月)   CATEGORY: 映画
THIS IS IT
★★★

【登場人物】
マイケル・ジャクソン他

【あらすじ】
HIS MUSIC WILL NEVER DIE!


「人生は辛いだろ?だから信じられるものが欲しかった。前向きに生きられる何かが」
こんなふうに人達から人生を肩に掛けられる人間ってどうなるんだろう
昔あるスターが大スキャンダル起こした時、ファンが
「leave him alone, he is a human!」
って言ってたけど、最早人で無かった彼は独りにはして貰えなかったよね。
サウスパークで猟銃自殺図って頭フッ飛ばしたまま歌わされるブリトニーの話あったけど、MJはまさしくそれだったね…

と言うのはともかく、いやー凄かった。
凄かった。
大画面で観られて良かった。

漸くゆっくり出来たMJは今何の夢を見てるのかな…
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DATE: 2009/11/16(月)   CATEGORY: 映画
ディア ドクター
★★★

【登場人物】
笑福亭鶴瓶、香川照之、井川遥、中村勘九郎、瑛太

【あらすじ】
みんな共犯者


開始15分から鼻をズルズル言わせてた客的には、起承転結の"転結"の部分がやや弱い感じ。

ただ、他所で指摘があったように台詞回しの上手いこと!
たまにキラッと光る台詞が入るのが凄く良かったな。
私はあの刑事の台詞で、エレベーターのシーンの意味が分かったし。
そして確かに、鶴瓶と言うキャラを変更させにくい人間を良くあそこまで
支えたと思う。香川照之と余何とかさん。
そして八千草薫の可愛い事可愛い事。物凄い可愛かった。何だあれは。
私も将来はあんなババアになりてえ!

皆で作り上げたお伽噺だったね、それでもまだお伽噺を続けようね、
そんな小さな、心を持ち寄る場面は綺麗なんだけど…
「鶴瓶が八千草薫に惚れただけじゃねえの」
とも取れて、そうなると一気に「嘘」の価値が下がっちゃうと言うか…
どうなんだろう。

でも良い小品だったな。
映画はこうでなくちゃ。
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DATE: 2009/11/09(月)   CATEGORY: 映画
沈まぬ太陽
★★

【登場人物】
渡部謙、三浦友和、松雪泰子、宇津井何とか、香川照之、
上川達也、鈴木京香、小林稔侍、東幹久

【あらすじ】
何も解決はしません


私が嫌いな邦画の悪い点の見本市でワロタ

・そのエピソード要るか?
・その台詞何か意図してんのか?
・その場面計算してんのか?
・お前何が言いたいか分かってるか?

松雪泰子の「三浦友和を助けてあげて」発言→伏線かと思いきや放り投げ
「檻の中ではライオンは美しく居られない」→誰を意図してんの?三浦か?
「俺だけはお前を信じてたのに」発言→今までどこにそんな描写があったよ
「豪華なホテルですねえ」→ホテル正門をアオリで撮ってる絵が一枚ありゃ解るだろ
そうじゃなくても先に豪華さを見せてから言わせるべきだろ?
「米国国旗→ニューヨーク、の字幕」→タイムズスクエアの絵が一枚あれば(略)

あんな大仰な言葉喋る人間いねーよ、で再現性著しく低下
歌舞伎じゃねんだよ何で口語で喋らねーの?
遺族の服がみんな新品。いきなり家族が死んで酒浸りになってる女が
綺麗に畳みぐせのついたカーディガンかとかバカなの?
家事にも手が付かんだろ?何でそんなに家片付いてるの?アホ?
20億も制作費出しといて、何でこんな所がちゃんと出来ないの?

後半事件が展開し始めて漸く面白くなったけど、それまでの観客への
我慢の強要はハンパ無い。ねえ幾ら社会派でも重厚な作品でも、
エンターテイメントじゃない映画に何の意味があるの?
好演した俳優に申し訳ないとか思わんの?

芥川は「必要なのは描写で、説明は要らない」って言ったけど、
見事に説明しか無い映画だった。

私らは作品の粗筋を豪華キャストで観たいんじゃなく、
映画を観たいのよ。

戦犯誰だ?と思って監督のウィキ観たらまともな作品無くて雇われお飾りみたいだし

ほんとダメだわあんなの。
人間関係を口で喋らせるなら映像要らんやろ。
群像劇にもなってないし的が絞れてないし渡辺と三浦の対決でもないし
何で1+1=2って作品作り出来ないの?

邦画ってそう言う作りを軽視してる印象あるけど、1+1=2みたいな
明確な作品も作れない奴が人を煙に巻くような作品なんてもっと作れないよ。

若手監督は頑張ってるみたいだから期待してるわ
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